トランプ大統領は「なぜ」選挙で当選したのか

更新日:9月29日

 

■こんにちは、桐生宏樹です。 日経新聞は、 「トランプ前大統領に扇動・妨害疑惑 特別委、起訴狙う」 と題する記事を掲載しました。(2022/7/3 掲載)

記事によると、トランプ氏を起訴するまでのハードルは非常に高いようですが、11月の中間選挙をみすえ、共和党トランプ陣営に傷をつけておくことも狙いではないかと記事では書かれています。

思えばトランプ氏が任期中、アメリカは荒れていました。 米中摩擦、銃乱射事件、コロナウイルス、黒人殺害のデモに対する強硬姿勢。

トランプ氏は香港との同化を急ぐ中国を名指しで批判していましたが、 中国から言わせれば、「あなたに言われたくない」という状況でしょう。 結局、力で抑え込もうとする大統領でした。 ■歴史は繰り返すといいますが、 トランプ氏ほど、歴史のサイクルを表す人はいません。 基本的には歴史は、保守派と改革派の繰り返し。

つまり、現状維持したい!と改革しないといかん! という人たちが交互に現れて歴史は成り立っています。

現状維持は人間の本能ですが、 その本能が変化を奪い、適用力を落とします。 すると、適用できなくなり、生きていくためには、変化をする この繰り返しなのです。 ■ちなみに、トランプ氏は絵に書いたような保守派(現状維持)でした。

そのため、他国を批判し、壁(関税)をどんどん発動していていました。 ※ちなみに、その前のオバマ氏は、リベラル(改革派)でした。

ニュースにも言動がよく取り上げられますし、 何より、非常にわかりやすい人でした。

当時は、「コロナウイルスの対応」や「黒人殺害のデモへの強硬な姿勢」 が批判されていましたが、そもそも選挙中から何かと物議をかもす人でした。

ところで、なぜこんなヒヤヒヤさせる人が大統領に選ばれたのでしょうか? そんな、疑問に対して、私なりの見解をお伝えしていきたいと思います。



■アメリカの大統領というのは、 共和党と民主党の二大政党の代表2人による一騎打ちで決まります。 つまり、党内の競争に勝ち上がってしまえば、あとは2分の1。

ここから、アメリカの選挙戦が盛り上がります。 当たり前ですが、基本的には多くの票を集めた方が勝ちます。

■トランプ氏が共和党の代表で選出されたときの民主党代表は、 あのヒラリー・クリントン女史。 国民の人気は非常に高いものでした。 ですが、勝ったのはトランプ氏でした。 なぜこのようなことが起きたのでしょうか?

それは、簡潔にいうと、非常に「わかりやすかった」 これが人気のあったヒラリー・クリントン女史と互角以上の戦いを演じた理由だと私は思っています。 ■政治に限らず、人は何か良くわからないものに遭遇すると シンプルな答え。シンプルな主張に惹かれる傾向があります。

わからないものに、人は不安を覚え、そして不安を解消してくれるものに すがりたくなるものです。

政治家の言っていることが仮にどれだけ正しいことを言っていても、 意味がわからなければ伝わりません。 トランプ氏はいいました。

「オレが壁を作ってアメリカを偉大な国にする。移民の好きなようにはさせない」 実にわかりやすいですね。



■あなたのイメージ通りだと思いますが、 アメリカというのは、白人が多い社会です。

そのため、白人が圧倒的に強い社会でした。

でも今は「差別が良いことではない」ということで、 白人の優位性が昔に比べて弱っています。 白人というだけで、他の人種より優遇される。 という時代が崩壊しつつあるのです。 そうなると、実力社会になります。


■そして生まれたのが、プアホワイト(白人の低所得者層)です。 彼らはこう思います。 「今まで優遇されていたオレたちがこんな目にあっている。一体誰のせいだ?そうだ。移民の奴らだ。不法入国している、やつらにせいで、オレらは職を追われているのだ!!」 このような、「筋違いな不満」が、プアホワイト間で広がりました。



■では、本当に、

アメリカの失業率はそれほどひどかったのでしょうか? 当時の選挙戦の時のアメリカの失業率は4%ほど。 実に低い割合です。 つまり、ほとんど、失業者もいないし、アメリカ経済は絶好調。 にもかかわらず、 「給与が低い!移民のせいで職を追われている」 と文句をいう。

これはただ単に、完全に自分の実力がないだけです。

移民のうんぬんの問題ではなく、 自分の実力不足をたなにあげて移民のせいにしている。



実際は逆で、移民を多く受けいれているからこそ、

アメリカの国力はあがっています。ここは日本と大きく違うところです。

人のせいにすること自体、間違っているのですが、 それでも、うまくいかないものを、

やはり誰かのせいにしたくなるのが人の性なのでしょう。


■そこにさっそうと登場したのがトランプ氏です。 「移民が憎いか?だったらオレが壁をつくってやる。お前らの生活はオレが守ってやる」

いかがでしょうか?非常にわかりやすいですよね。

人は不安になると、わかりやすいものにすがりたくなる。 ということがわかると思います。


■ちなみに、知識層や黒人層はヒラリー・クリントン女史に投票しました。 トランプ氏さんが、白人の低所得者層の支持をうけ、当選したということは それだけ、プアホワイトの人たちが多かった。 そして、不満がすごかった。 ということなのでしょう。 なんでも多数決で決めてしまう民主主義の弱点でもあります。

■ところが、トランプ氏が任期中、プアホワイトはいっこうに自分らの生活が改善しませんでした。「あれ?なんかおかしいな」と思うわけです。 これは当たり前です。

プアホワイトの人たちの不満の本質は、移民ではなく、 差別廃止による、実力社会の到来。つまり実力不足です。

トランプ氏は、移民の制限はできたとしても、 「プアホワイトの人たちの能力」をあげることはできません。

したがって、プアホワイトたちがそこに気づかない限り、 永遠の彼らの不満は消えることはないでしょう。


■さて、この話は、わたしの会社や職場でも起きうることで 社内コミュニケーションの観点でも同じことがいえます。 プアホワイトのように、「自分が悪くない」という状況を作り出すには、 誰かの責任にしないといけません。 誰かを悪者にしないといけないのです。

■あなたのまわりにも、なんでもかんでも 会社の責任にしたがる人はいませんか? ですが、この人は一生は良くなりません。 なぜなら、反省がないからです。 まさにトランプ氏が任期中にプアホワイトに起きたことです。 問題を自分ではなく、外に求め続けるうちは、 問題が解決されず、不幸で居続ける結果になります。


■「ではどうすればいいの?簡単に自分を変えられないよ」 と、苦しむ人は多くいます。 そういう人にお伝えしたいこと。 まずは、この自分の「他責思考」になってしまう カラクリを知ってほしいのです。

カラクリを知らないうちは、一生このままで終わりますが、 まずはカラクリを知っていただけば、わたしたちには選択肢ができます。 「なるほどね、こういうカラクリだったのね。 それでオレはこのカラクリに対して従うのか?それとも対処するのか?どうする?」 という選択です。 この選択はご自身が決めるべきところです。 今日も社内コミュニケーションを大切に。 ――――――――――――――――――――――― 今日の記録 ――――――――――――――――――――――― 安倍元首相が昨日、亡くなりました。 経済政策などは成功したとは言い難い状況で、今の日本経済は アベノミクスの遺産に苦しめられている部分もあります。 ですが、チャレンジした結果です。 アベノミクスのおかげで、今の日本では「好ましいインフレが起きづらい状況」であることが明確に証明されました。 これは私が研修するうえで、とても役に立っている情報です。 これも全て、安倍元首相が行動していただいたおかげです。 その「チャレンジする姿勢」に心からの敬意をこめ、ご冥福をお祈りします。 ―――――――――――――――――――――――

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