なぜ、悪者は殴られて当然だと思うのか?
更新日:2022年9月19日

社内コミュニケーション大全:2022/8/10
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▶【1】本日のタイトル
▶【2】今日の記録
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■この記事は、エンジニアなどの予備知識がない人でも
職場での社内コミュニケーション、メールスキル、経済、政治、会計など、ビジネススキルにもっと気楽に触れてほしい。という想いで書いています。
ビジネス・アレルギーを払拭していただければ嬉しいです。
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【1】なぜ、悪者は殴られて当然だと思うのか?
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■こんにちは。株式会社TEAM-IN(チームイン)の桐生宏樹です。
いきなりですが、 「悪者」にされた経験、あなたにはありますでしょうか
わたしにはあります。
サラリーマン時代
「ホウレンソウが出来ない」「ダメなやつ」、
「自分勝手」「仕事遅い」
何かあるたびに口撃されてきました。
まわりの反応は、
「それは桐生が悪いよね。言われても仕方ない」
という反応でした。
■「いやいや、ちょっ待てくれ。一方的過ぎでしょ。
せめて弁明の機会があってもいいじゃないの」
と、わたしはずっと思っていました。
よく考えてみると不思議です。
なぜ周りは、
「仕方ないよね」
と言う反応になるのか?
極端な話、イジメられているのにも関わらず
「イジメられても、仕方ないよね」
という言葉を吐き出せるのか?
今回はそんな「不思議」を
分析してみたいと思います。
■侵略者、悪者、テロリスト、独裁、利他的
バイキ◯マン、不自由、
これらの言葉をみて、
あなたはどんなイメージを持つでしょうか?
この言葉に共通すること、 それは攻撃する側の「口実」に使われる。ということです。
つまり、テロリストなら攻撃されて当然。
侵略者とならば、殺されて当然。
このような大義名分をつくることができるのです。
え?それの何が悪いの?
テロリストなら死んで当然でしょう?
と、思われた方にお聞きしたい。
そのテロリストと言われている人は
実は正義のヒーローだったらどうでしょうか。
正義のヒーローに活躍されると都合が悪い人たちが、
攻撃するために「テロリスト」と呼んでいるだけだとすればどう感じますか。

■たとえば、アイルランドの独立を指導した
「マイケル・コリンズ」は自国では英雄扱いされていますが、
イギリスからはテロリストとして認知されていました。
日本でも
幕末の指導者である
「吉田松陰」も危険思想の持ち主として、
罪人として処刑されました。
ですが、今は神格化されています。
何が言いたいのかというと
今では英雄のような扱いを受けている人ですら
当時は罪人であり、殺されても仕方ない。
と思われていたのです。
何が正しくて、間違っているのか?
これは見る人の立場や時代背景によってかわるのです。
■さて、ここで本題です。
そもそもなぜ私たちは、
悪い人=攻撃されて当然となるのでしょうか。
アンパ◯マンに殴られるバイキ◯マンをみて
なぜ私たちは、スカッとするのでしょうか?
わたしの見解は「怒りの解消」によるものと思います。
たとえば、わたしたちは、幼少期からの
正義ヒーローが悪役をやっつける物語を見ることになります。 決まって悪役が悪いことをします。
わたしたちは「けしからん」と怒りを感じます。
でも、物語の世界です。
自分ではどうしようもありません。
そこで正義のヒーローが登場です。 正義のヒーローがかわりに、自分の怒りを晴らしてくれます。
そこでスカッとするわけです。
(1)悪役に怒りを感じる
(2)やっつける
(3)怒りの状態から通常の状態に戻る。
落差で気持ちよくさせて、
物語を読んでいる人をコントロールしているのです。
(こう書くと麻薬に似ていると思えます)
ちなみに「大人気漫画ワンピース」はその表現がうまいと毎回感じます。
ぶっ飛ばされても当然だ。と思えるストーリーが多いです。

■結局なにがいいたいのか?
というと、社内でも
「悪いのはあいつだ!あいつが悪いのだ」
という言葉を聞いたときはありませんか?
そのときは鵜呑みにせず、
「本当にそうか?ただ相手を攻撃したいがための口実なのではないか?」
と、しっかり見てほしいのです。
喧嘩両成敗という言葉があるように
どちらか一方が100%悪いなどということは存在しません。
■社内の揉め事。トラブル。
これを引き起こすトラブルメーカーの言動を良くみて しっかりと疑ってください。
すると、トラブルメーカーはこう思います
「あれ、みんな全然のってこない。おかしいなぁ」
となれば、その人はそのような口実を作りづらくなり、
結果、大義名分がないので、なかなか口撃ができなくなります。
健全で生産的な組織は、マイナス方向にコントロールできません。
賢明な社員一人が、健全な組織文化を育みます。
今日も社内コミュニケーションを大切にしていきましょう。
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【2】今日の記録
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今日は那須でシャワークライミングを体験してきます。
シャワークライミングは初体験ですが、なんでも1回はチャレンジしたい性分。
人生、何があっても悔いを残さないように、やれることは
できるだけ前倒しでやっていきたい。そのように感じています。
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株式会社TEAM-IN(チームイン)https://www.team-in.net
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