頑固な人を説得する魔法のキーフレーズ。「大人の嘘」
更新日:2022年7月24日

■こんにちは。TEAM-IN(チームイン)です。
■あなたは
「自分は完璧だと思いますか?」
「あなたは神だと思いますか?」
「あなたは100点だと思いますか?」
と聞かれると、多くの場合、
「いやいや、そんなことないですよ」
と謙遜します。
いえ、謙遜というより、本心かもしれません。
「自分が全て完璧。などと思っている人は、既に完璧ではない」
心の底では、このことを誰もが知っていることです。
■ところが、この前提があるにも関わらず、
人というものは、「正論で指摘される」と怒ります。
正しいとはわかっていても、堂々と指摘されてしまうと、
その言葉を聞き入れなくなります。
あなたは、「あなたの書類には不備が多すぎますね。」と、
誰かに指摘されると、皆さんはどう思うでしょうか。
ショックを受ける人もいるでしょうし、
反発して、自己防衛に走る人もいるかもしれません。
いずれにしても、すんなり受け入れることはできずに、
臨戦態勢を整えられてしまうでしょう。
■そして、伝え方が下手なひと、指導が苦手なひとは、往々にして
このような言い方になってしまいがち。
「正論」だからといって、なんでもいっていいわけではないのですね。
いえ、むしろ指摘が正しければ正しいほど、
その人は傷つくかもしれません。
ですから、正論こそ、伝え方に気をつけたい。
■それでは、どんな方法があるでしょうか?
ここで、1つ。魔法のキーフレーズをお伝えします。
それは、
▶「自分も昔同じ失敗をしたんだけど」
▶「私も昔、同じように勘違いしていたんだけど」
というフレーズを入れることです。
「昔、自分もあなたと同じだったのです。」
この言葉は、相手にも、「あぁ。この人も自分と同じだったんだ」
という安心感を強烈にあたえます。
これは、嘘でもいいので、言ってあげる。
これが大事です。

■例を上げましょう。
「あなたの書類はミスが多すぎる。出す前にチェックしてほしい」
ではなく、
「恥ずかしい話だけど、実はオレも昔、同じような書類のミスを多くしてしまって困ったことがあった。とても苦労したんだ。だからあなたも書類のミスを減らすため、チェックをした方がいいと思う」
どうでしょうか。刺々しさが一気に減り、
「この人は自分のために言ってくれているんだ。」
と、受け入れようと思いませんでしょうか。
言っていることは同じです。表現だけ変えています。
■これは、つまり、
子供をあやすときに似ています。
ショッピングモールなどで、子供がダダをこねて、
歩こうとせず、その場に座り込んでいる光景をたまに見かけます。
そこで、親は、すこし歩いた先で、
「しっかり歩きなさい」「こっちに早くおいで」
と手招きをします。
でも、子供はいっこうに、歩いてくれません。
すると、親は子供の場所まで、いったん戻り、
手をつなぐなどして、子供を歩かせます。
駄々をこねていた子供は、一緒に歩きはじめます。
■「私も昔、同じ失敗をした」
という言葉は、まさにこれと同じです。
遠くで、手招きをするのではなく、
いったん相手の場所まで戻り、安心させたあとに
「一緒にいこう」
と言う。
これだけで人は安心して受け入れるのです。
■子供も、大人も、基本的な性質は変わりません。
皆さんも、ストレートにものごとを伝えたくなったら
ぜひ、このキーワードを思い出してくださいね。
「自分も同じ失敗をした」
嘘も方便です。
ストレートに伝えて、相手を傷つけるよりは、
相手のために嘘をつく。
「大人の嘘」であれば、
それは、許される嘘だと思うのです。
