【TEAM-IN・チームイン】「怒りと感謝。勝つのはどっち?」
更新日:2021年3月5日
■こんにちは!TEAM-IN(チームイン)です。
皆さんは目の前で陰口を言われた経験がありますか?
目の前なのに、陰口。なかなかないですよね。
私にはあります。
ずいぶん昔の話ですが、飲み会の席で私の悪口を言っている人がいました。
(悪口をいった人をIさんとします)
■「あいつは本当にダメですよ。本当に仕事できない。」
向かい席でしたが、席が離れていましたので、
私に聞こえていないと思ったようです。
残念ながらバッチリ聞こえていました。
誰だって雑音あっても、自分の名前がきこえれば、聞き耳たてますよね?
カクテルパーティー効果と呼ぶらしいのですが、まさにそれです。
■その人は、そのまま続け、私がいかにダメな理由を語ります。
「ホウレンソウができない」
「暴走する」
「常識がない」
「軸も考えがない」
などなど、聞こえていないことをいいことに、好き放題いってくれました。
ちなみに、聞いていたのは私の上司でした。
■上司はその悪口を吐いている人Iさんに対して、こんな風にいってくれました。
上司「いやいやあいつ頑張っているから。そんなこというなよ。」
(お!いいぞ。もっと言えいえ!言ってくれ〇〇さん。)
と、心の中で大声でエールを贈りました。
ところが
「いやいや、あんたはわかっていない、あいつはダメですよ」
とIさんのわたしへの悪口は、まだ続きます。
■上司も「いやいや頑張っているから」
・・・・・・このようなやりとりを私は聞こえないふりをして
聞くしかありませんでした。
■最初は、ほかの人と談笑していました。
ですが、自分の名前を聞いた瞬間、耳のアンテナの向きはかわりました。
他の人談笑しながら、耳はIさんにむいておりました。
徐々に笑えなくなり、だんだんとイライラして、鼻から煙が出そうでした。
(んの野郎ぉぉお・・・好き勝手いいやがって・・)
めちゃくちゃイライラしました。
ですが、その場は聞こえないふりをしてやり過ごしました。
■Iさんは同じ職場で、次の日、ケロっと何事もなかったように
接してきました。
自分はどんな顔をして接するべきか?
正直すごく悩みました。
でも、普通に接することにしました。
「これが大人の対応だろう。」
などと、変に自分を納得させて、無理に折り合いをつけていました。
■しばらく、モヤモヤする日々を過ごしていましたが、
ある日、ふと気づいたのです。
そういえば、あのときに自分をかばってくれた上司。
「本当にありがたいなぁ。」ということに。
あれだけ悪口を言われれば、その場をあわせることもできたはずなのに、
私の悪口を一切いいませんでした。
それどころか、Iさんに反論もしてくれました。
「そんなこというな」と。
■それから数年たった今、
あのときの場をふりかえると私の感情は
「怒り」ではなく、「感謝」が勝っている。ということに気づきました。
最初はずっとイライラしていました。
「自分が何をした?」「なんでこんなにいわれないといけない?」
こんなことばかり思っていましたが、
怒りも徐々に収まり、フツフツと静かに湧き出てきたのは感謝でした。
■不思議です。
思い返すたびに、今でもイライラも多少しますが、
それをかき消すほどの大きな感謝の念に包まれるのです。
自分はこの経験をもとに、「感謝」と「怒り」はどちらが強いのか?
と問われればこう答えます。
瞬間的には怒り。それも圧倒的。
でもそのあとは、徐々に「感謝」が巻き返して逆転。
それから「怒り」が再逆転することはない。
■感謝して生きること。それはストレス社会にいきる私らにとって、
実はもっとも、重要な感情なのかもしれません。